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名店BAR、実は閉店

僕はいわゆる「のんだくれ」で、お酒は、何でも飲めれば嬉しいし、どこで飲もうがかまわない。ところが、どこでもいいと思うと、かえってお気に入りの店を絞るのが難しい。気に入ったバーを見つけるのも難しい。
数少ないお気に入りバーに渋谷「コレヒオ」という店がある。店名はギリシャ語の「学校 COREGIO」に由来する。おお、ギリシャ語、なんか知的な感じ。

ところがこの店、場所が悪い。なんとあの「109」の8階にあるのだ。
「109」そう、コギャル(死語)の聖地「まるきゅー」レストラン街の端に、なぜがバーがあるのだ。私のようなオジさんは、店にたどり着くまでいくつもの試練と戦わなくてはならない。なにしろビルのなかはコギャル(死語)だらけなのだ。エレベーターだって「なにこのオヤジ、臭そう」みたいなコギャル(死語)たちの視線に耐えて狭い箱に乗り込まなければならないし、それがいやでエスカレーターで行けば「パンツ見るなよ」みたいな視線でコギャル(死語)に振り返りざまにらまれる(ような気がする)。コギャルは死語だが例の意味不明なメイクの躾けの悪い子供は、まだ現実にわんさといるのだ、まるきゅーには。
「なんでこんなビルにバーをつくるんだよぉ」と涙を流しながらやっとたどり着けば、そこは別天地、大人のバーなんである。

壮年白髪のオーナーバーテンダーはカクテル界では伝説的なひとで、カウンターしかない狭い店だけれども、常連には文化人風の人も多くてなかなかよい雰囲気。まあ文化人といっても「大手出版社編集と売れない作家」みたいな組み合わせが多くて、あくまで「文化人風」なわけだけれども。

最近、久しぶりに行ってみたら、どうも様子が違う。客が少ない。知らない人がバーテンダーをしてる。バックバーのボトルやグラスはあまり変わってないけど。カウンターの山盛りの胡桃とか、くるみ割り器とか、壁の絵とかがない。でも店名は「コレヒオ」。でもなんか違う。バーテンダーに事情を聞いてみたいが、なんか聞きづらくて、居心地が悪くて一杯で店を出た。
調べて見れば、オーナーとスタッフが丸ごと近くに新しい店を出したようだ。新しい店には近いうち行ってみようとおもう。今度の店名はイタリア語で「郵便局」。こんどはイタリア語かあ。「コレヒオ」の店名が変わってないから、オーナーは同じでどちらかが二号店のような扱いなのか、居抜(いぬき)で暖簾(のれん)ごと売却したのか、事情は知らない。

事情はどうでもいいが、中身が変わったのなら、名前も変えてほしいと思う。あのオーナーとスタッフがいなければ、僕の行きたかった「コレヒオ」ではないから。

まあいい、今回はまだいい、もっとひどい思いをしたことがある。
池袋にそこそこよさげなカクテルバーがあった、名前は忘れた。入り口の扉は、脇の壁の穴に手をかざさないと開かないという、ちょっと怪しい細工がしてあって、一見で入るのは勇気がいるが、至極まともなカクテルバーだった。バーテンダーも実に親切で「モルトウィスキーが好きなら、うちよりいい店が近くにありますよ」と、「もるとや」を紹介してくれたりした。ひところは友人を連れて行ったり、一人でいったりしていたが、ほかの店の開拓で忙しくて足が遠のいていた。
あるときその店に二年ぶりくらいに行ってみた。女性の連れがいたので、常連気取りでカクテルバーにエスコートした次第である。が、なんか様子が違う。バーテンダーが知らない人なのは、二年ぶりだししょうがない。でも茶髪、というか金髪。髪の色はいいが、Tシャツを着てる。??。いきなり差し出されたおしぼりで手を拭いているとバーテンダーが一言「お客さん、久しぶりですよね」
うーむ、さすがプロ。二年ぶりでも客の顔を覚えているのかぁ、常連気取りでエスコートした甲斐があったなあ、しかしそんなに常連てほどでもなかったのに、それにこんなバーテンダーいたかなあ。連れに話しかける「ここはカクテルバーだから、なんでも好きなカクテルを・・・・」といいながらバックバーを見ればリキュールがずらりと・・・、あれ・・・、「グリーン鏡月(焼酎)」がずらりと・・・・。おや、カラオケのモニターが・・・・。ちょっと冷や汗。バーテンダーは続ける「お客さん、うちは去年改装して、ボーイズバーになったんですよ」
ボーイズバーというのがどういうバーなのか僕は知らない、知らないがとりあえず女性連れで来る店ではないようだ。「あー、えーと」絶句である。正直スマンカッタ。悪いが帰る、ということで、おしぼりだけ使わせてもらって店を出た次第。店を出て振り返れば、「改装」なんてしていない、店名も外観も看板まで同じ。ただし看板の端に「ボーイズバー」と書き加えてはある。書いてあるけど、書いてあればそれでいいのか。そこまで中身がかわったなら、店名変えるとか、もう少し客のことも考えていただきたい。
連れがいるのに恥かいちゃったじゃないか!

「中身が変わったなら外見もそれとわかるように」この命題についてはちょっとまた別に触れたい。


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Comments

私も知りませんでしたが。
http://www.call-girl.jp/kojien/f228.html

Posted by: つるまき | 2004.07.17 12:40 PM

コレヒオのオーナーは変わってないらしいです。
前の白髪の方は雇われていて、ただ単に独立されただけみたいですよ。

私としては今のコレヒオの方がすきですが・・・

Posted by: 109 | 2004.11.23 04:24 AM

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