読了 検事の本懐
主人公が検察官というのは、警察小説に比べれば非常に数がすくない。
おまわりさんは交番にいくらでもいるけど、検察官なんて周りにいないし。
小説家も検察官のお仕事まで描写するのはいろいろ大変でしょうね。
本作の主人公はハードボイルドな検察官です。もちろん人が死んで捜査するわけですが、ミステリーというわけではなく、泣ける話です。
主人公が検察官というのは、警察小説に比べれば非常に数がすくない。
おまわりさんは交番にいくらでもいるけど、検察官なんて周りにいないし。
小説家も検察官のお仕事まで描写するのはいろいろ大変でしょうね。
本作の主人公はハードボイルドな検察官です。もちろん人が死んで捜査するわけですが、ミステリーというわけではなく、泣ける話です。
主人公はアメリカ海兵隊の狙撃手。
共著者の一人も、なんと本物の元海兵隊狙撃手。ストーリーはすこし荒唐無稽で、クライブ・カッスラー系冒険小説。でも狙撃の所作の描写は、さすがにリアリティがある。一気に読了。
小林正典著「英国太平記」読了。
中世の英国、といいってもイングランドではなくスコットランド軸足の歴史小説。大変おもしろかった。
中世の王様たちは、それなりに大変だったんだなあと。
コーエーあたりで歴史ゲーム「ロバートブルースの野望」とかあれば買うのになあ。
作中にはウィリアム・ウォレスも登場。
ウォレスといえば、映画「ブレイブ・ハート」でしたね。それからマイクロソフトのゲーム「エイジオブエンパイア2」のチュートリアルで主役でした。
昨日、夕方のニュース番組を見ていたら、「岡田好弘」という私と同姓同名の人が、ユニークな「みかんの皮のむき方」を実践しているとか、本も出したとか、そんな特集をやっていて、案の定このブログにもアクセスが殺到していますが、私は別人です。
なんか、面白そうなので、この冬は、私もみかんの皮をむいてみようと思います。
ちなみに他にも同姓同名の方を検索してみると、牧師さんとか釣りマニアの人とか、どうやら岡田好弘さんは個性的な人が多いようです。
追記
この書籍の著者は、その牧師さんのようです。
リンク貼っておきます
「ついていったらこうなった」著者 多田文明氏の新刊
「本当は怖い求人募集」
献本を頂いたので告知します。
怪しい求人広告に応募したルポですが、もうなんか、あまりの怪しさに「都市伝説」書籍のような雰囲気が漂っています。
信じるか信じないかはあなた次第?
ではなくて、著者の実体験だと思います。多少の脚色はあるでしょうけれど。
そうか、悪質求人広告に騙されても、基本クーリングオフできないのか。こりゃ怖い。
定価五百円で、コンビニで売っているようなペーパーバックの体裁です。
悪質商法ルポライター 多田文明さんの「こうなった」シリーズ最新作
今回は迷惑メールを起点とした各種悪質商法の追跡です。
チャット、SNSなど、新手の悪質商法のレポートです。
多少の脚色はしてあるとおもいますが、いつものように、しらばっくれてあえて罠にかかる様子が、多少冗長なやりとりの部分も、ある程度そのまま記述されているのが、逆にリアリティーを感じさせます。
最終章の「消費者センターの現状」に記述された内容ついては、法曹界・行政も真摯に受け止めねばならないでしょう。
留学生が混じった教室で教えていると、日本語能力の格差に困ることがある。
もちろん留学生の日本語力が足りないことがほとんどだが、たまに日本人学生の日本語力にも驚愕することもある。
ともかく法律の教科書は、字ばっかりで、日本語が読めないともうアウトである。
それをやさしく解説するのがこっちの仕事なんだが、かといって日本語読解のレベルまでペースを落とすと、授業が進まない。
ま、そのような状態であるので、留学生に法律の授業はちょっとかわいそうなのである。
おまけに、日本の歴史を知らないから、明治維新の話が通じない。
日本の憲法のなりたちはぁ、明治時代にぃ、とかお話しするともうちんぷんかんぷんなんである。
これは、日本人学生も・・・・かな・・・。
そういうわけで、留学生に読ませる日本の歴史の本とか、法律の本はないのかなあと、かねてより探していたのだが、これがなかなかいいのがない。
日本の歴史や法制度を英語にしたものは多くあるが、アジアからうちの大学にくる学生は、英語は無理。なら韓国語や中国語にしたものはというと、ないではないが、両方の言語に同じように訳してあるのはみあたらない。中国の学生にだけわかりやすい資料を渡したりするのもはばかられるので、これも難しい。
やはり簡易な日本語で書いたものを読ませるしかないかと思っていたところだが、本屋で児童書売り場を歩いていたら、こんな本を見つけた。
小学生向けの裁判の解説書なのだが、かなり詳しい解説で、おまけにすべての漢字にふりがなが振ってある。これなら留学生でも読めるし、日本語の練習にもなるだろう。
発行されて間もないので、裁判員に関する解説など、中身も新鮮である。
ほかにもないかと探してみると。
というのもあった。大学生にも読ませたい。
そうか、最近の小学生は、図書室でこんな本を読んでいるのか。児童書売り場は盲点だった。
図書室に収蔵するのを前提としているようで、本の造りがやたらと丈夫なのはいいが、値段が4000円以上するのが難点である。
自分で書いて学生に配ればいいんだけどね・・・・。
ちなみに、中国語と対訳になっている日本の社会制度についての参考図書は、以下の二冊が記述も詳細である。
国民生活センター監修による、悪質商法の解説書。
一般向けの記述で、悪質商法に関する格好の入門書といえそうだ。
「くらしの豆知識」などをもとに、ライターが再構成したのだろうか、大変に読みやすい。
もっとも、悪質商法に関してはエグイ書籍がたくさんあるなかでは、書籍名ほどインパクトのある内容ではない。
執筆者が明記されていないのが残念。索引がないのも残念
東京ブックナビ
かつて「東京BOOK MAP」という書店ガイドがあって、創刊当時としては画期的なコンセプトで重宝していた。しかしネット時代でほんの買い方が大きく変わったといわれてからしばらくした2005年だったかに廃刊した。今見返してみると最終版の「ネット時代に対応!」というキャッチコピーがどうにもむなしい。
その頃「ブックナビ東京」という書籍も発売されたが、これもたしか2005年版だけで終わってしまった。
いま、書店がどこにあるかという情報だけなら、ネットをみた方が確実だ。だから無機質な書店ガイドというのは、役割をおえたのだろう。
やはり無理なんだろうか。このような書籍を執筆するには書店に対するよほどの思いれがないと続かないし、さりとて思い入れが強すぎれば書店に対する評価が偏ってしまう。本好きを通り越して書店好きを標榜するような人間はどのみち偏った人間に違いないから、客観的なデータ集的なガイド本なんか書けるわけがないのかもしれない。
それならいっそ偏見にみちた思いいれたっぷりの書店ガイドでなければだめだろうとおもっていた。
ブックカフェが流行ったこともあって、趣味性の高いガイド本はムック形式でいくつか発売されたが、かつてのガイド本のような網羅性なかったのが残念だった。
しかし、先日新宿紀ノ国屋でレジに並んでいたら、レジ横に「ブックナビ」が積まれているのを発見して、とりあえず即買い。クリーム色の表紙だったので、派手な緑色だった「ブックナビ東京」が衣替えした新版かと思ったが、家に帰ってよくみてみると「東京ブックナビ」であってまったくの別物だった。
新刊書店と古書店と図書館についての基本的なデータだけでなく、いくつかの書店については詳しい説明がふされているが、これがまた執筆者のおもいいれたっぷりの文章だからおもしろい。
そして主だった書店街のおすすめ喫茶店のガイドまで掲載されている。「書店巡りの後は喫茶店で戦利品を確認」という本好きの本能に沿った構成になっている。
ただ、強い思い入れが仇になったか、掲載されていない書店が多いのが気になる。現に存在している書店は最低限のデータとともに盛り込んでほしかった。
たとえば、渋谷駅ハチ公口前のセンター街入り口横の「大盛堂書店」は完全無視である、往年の大盛堂書店本店とは比べものにならない規模とはいえ、それはあんまりだ。
それから、成城大学正門間前の専門書店、「成城堂書店」も掲載なし。郊外の小さな書店とはいえ、成城学園駅ビル内の三省堂成城支店を地図付きで載せたのならついでにこちらものせてほしかった。
もう少しレアだと、代々木駅から明治神宮へ歩いていった突き当たりにある神道関係専門書店「BOOKS鎮守の杜」、これが載ってなくても困る人は少ないだろうが、せっかくマニア向けの書籍なのだから、こういうレアな書店こそ発掘してガイドしてほしいものである。
法律関係でいうなら、東京地裁地下の「至誠堂書店」も、お隣の弁護士会館地下の「弁護士会館ブックセンター 」も不掲載、これはまあ、たぶん人文系であろう執筆者の方には要求するのが無理かもしれないが、法律関係者としてはまことに残念。
それから全350ページの書籍の真ん中あたりに、実に14ページを割いて康芳夫という人のインタビュー記事が掲載されているのだが、業界では有名人かもしれないが、普通ならこれ誰?という感じである。なんか違和感。まあそのくらい偏った構成ということで、ここはポジティブに受け流すことにする。
とはいえ、待ちに待った書店ガイド最新版である。現在は類書がない以上、本好き、書店好きの人間なら即買い必携、ということで。
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